山形県米沢にて、同業の会社にお世話になり、5年半ほど修業しました。
当社へ入社後、わずか一か月で初代の社長が亡くなり、社長へ就任しました。自分よりずっと年上の社員さんがいる中、不安もプレッシャーもありましたが、まずは仕事を覚えるのに無我夢中。大変だけれど楽しい、そんな時代です。
本業が落ち着いてきたこともあり、新しいことに取り組んで、力を試してみたい、そのような思いが徐々に芽生えてきました。
新規事業を立ち上げました。それとともに社内では委員会を立ち上げます。具体的には「社員満足委員会」「お客様満足委員会」「地域貢献委員会」「新商品開発委員会」等。社外的には、これまで保原青年会議所などで取り組んできた障害者支援等に加え、保原ライオンズクラブで地域ボランティア活動に力を注ぎはじめます。
様々な試行錯誤を経て、先代から引き継いだ精密板金事業に注力し、地域や、社員の幸せのために尽くすことが、自分のやるべきことなのではないか、そんな気持ちが、より強くなってきました。
時代とともに、様々な分野で機械化が進行しています。精密板金業界も、例外ではありません。ですが、人でないとできない作業があり、だからこそ今後、お客様のニーズは、ますます多様化、少量化していくものと思われます。そんな時代の流れを適確にとらえながら、より一層よい製品作りにつとめるとともに、地域や、働く方々の幸せのために、ボランティアや福利厚生に力を注ぐこと、それが、私の使命ではないかと考えています。「常興工業で働くことができて幸せ」そう考える社員が一人でも増えることが願いです。