精密板金ものがたり

精密板金加工には、おもに4つの工程があります。
ここでは各工程の内容や、担当者の思いなどをご紹介しています。

組立加工

受注


完成

chapter2
chapter3
chapter4
組立加工

抜き加工、曲げ加工を経てきた製品を、指示書をもとに、溶接して組み立てる作業のこと。溶接機で組み立てた後は、熱を加えて加工する関係上、ポコポコとした形状の部分が生じますが、これを取り除いて磨く作業を経て最終工程(品質確認)となります。

「ひずみ」は人でないとわかりません

組立加工で一番難しいのは、なんといっても「ひずみ」の処理です。組み立てる際は、溶接機を使って加工します。熱を加えて加工するため、必ず、設計書には書いていない「ひずみ」が生じます。これをいかに少なくするか、生じた場合は、いかに解消するかが、ポイントです。

どこに「ひずみ」が生じているのか、というのは人でないとわかりません。解消の方法にしても、冷やしたり、叩いたりするわけですが、どのような「ひずみ」のときに、どのような解消方法を用いるかということに関しては、勘や技術が必要です。溶接機の種類や、材料の種類と厚さなどの条件によって、対処法が違ってくるからです。

この仕事を40年続けていますが、終わりはありません。機械も技術も時代とともにどんどん新しくなっていきます。常に、向上心を持って、取り組んでいきたいです。

組立加工 案内人 氏家 信吉

「ひずみ」とは?

組み立てる際は、溶接機を使って加工します。熱を加えて加工するため、設計書には書いていない誤差が生じます。その誤差を「ひずみ」といいます。写真は、溶接直後の「ひずみ」が生じたものと、それを解消した完成品。

溶接直後

完成品

理念も技術も空高く、そして広く伝えたい

全国大会で第二位に選ばれた作品「折り鶴」。折り鶴といっても、紙ではありません。板金加工技術でつくられた折り鶴です。当社の技術が全国でも認められました。

Break time

一説によると、折り鶴には「平和の象徴」といった意味があります。原爆ドームに飾られる千羽鶴は、そのような願いが込められているのでしょう。当社の経営理念でうたっている「利他の精神」に通じるものがあるかもしれません。

折り鶴から案内人へ

氏家さんは「ひずみ」を解消にするには人の勘や技というものが大切なのだと教えてくださいました。このお仕事を40年されているということからもわかるように、その技や勘に磨きがかかっているのではと感じました。

第26回優秀板金製品技能フェア「単体の部」
銀賞受賞作品

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